沖縄のきもの(1) 琉球からの風 芭蕉布

沖縄のきもの(1) 琉球からの風 芭蕉布

沖縄で作られている着物をどれくらいご存知ですか?
有名な「琉球紅型」から「首里織」「読谷花織」「南風原花織」など、

離島では「宮古上布」「久米島紬」「八重山ミンサー」「与那国花織」など、伝統的工芸品に指定されているものだけでも13品目もあります。

 

今回は、その中でも特に希少価値が高い「芭蕉布」を紹介します。

 

芭蕉布は現在、沖縄本島の大宜味村 喜如嘉を中心に八重山諸島の一部で織られています。
原材料は、糸芭蕉と呼ばれるバナナに似た植物で、その皮を一枚ずつ剥いで繊維を取り出し、灰汁で煮て水洗いし、紡いで糸にします。

その糸を草木染料で染めて、織り上げて製品になります。
簡単に説明しましたが、一つずつの工程を、根気強く丁寧な作業で完成します。

 

芭蕉布の歴史は古く、13世紀頃から王朝の衣服として織られ、

その後、沖縄各地で夏服、蚊帳、座布団などで普及しました。
太平洋戦争により生産が中断されましたが、喜如嘉の平良敏子さん(重要無形文化財 人間国宝)が、

技術の継承と後継者の育成に尽力され、今に至ったとのことです。

 

現在でもきものとして織られているのは、年間120反ほどです。

 

芭蕉布は、沖縄の豊かな自然と風土、歴史が生んだまさに「琉球の風を運んでくれる」最高の織物と言えるでしょう。

 

 

~ 着物の里 散策 ~
沖縄、大宜味村喜如嘉は、本島北部の「やんばる」にあります。

美しい海と大自然に囲まれ、糸芭蕉木々間に赤レンガの民家が点在する素敵な集落です。
その中心近くに、芭蕉布会館があります。

 

ここは2階で作業を見学できます。1階では芭蕉布の小物の販売もあり、地元の人々と触れ合うこともできます。
リゾートホテル オクマから近いので、やんばる探索の折には是非立ち寄ってみてください。

TOP