(3)染め「きもの」って何だろうね?

(3)染め「きもの」って何だろうね?

(古代人の思い) ~色を着たい~
古代の世界を想像してみてください。衣服は樹木の茎や皮を織り上げた素材です。
樹木の持つ色で、皆同じような色です。
今、私たちが住むカラフルな生活(衣・食・住)ではなかったと思いますよ。

古代の若い女性が「ふっ」と思います。
「梅の花の赤、そして桜の花のピンク。いつか、あんな色の衣服を着てみたいなぁ~!!」と。
すばらしいアイデアでした。
それから長い長い年月がかかりましたが…「染め」の始まりです。

古代人は、私たちより何倍も自然世界の草花に感動し、その色に「あこがれ」「祈り」「希望」を託していました。厳冬の白と灰色の世界では、長い間、花が咲いていません。

最初に梅が血の色に似た赤い「命」を咲かせます。

それを見て「もう冬は終わりだな。よかったよかった。」と。

 

そして桜が、一斉に「ピンク色」の花を付け春のサインを送ります。

 

 

また、多くの木々は冬支度の為に、葉の色は赤や黄になり枯れ落ちますが、
松は年中「緑」の葉を付け、「若々しく」古代人の目に移ります。

 

 

もう、お分かりですか?彼女は強い命(赤)や、希望(ピンク)や、若さ(緑)など、自然界の力を着てみてたいのです。

 

 

20~30年前から、一部の「きもの業界」に色の変化がありました。それは洋服の色目です。
洋服の色に馴れている若者が、「きもの」を身近に感じる為です。
そして、自然界の草花が、モノトーンな世界になりました。
例えば、梅の「赤」がグリーンに、桜の「ピンク」が黒に、松の「緑」は茶色などに。

 

 

彼女の気持ちを想うと、私はとても悲しいです。
彼女の「熱い思い」を語り伝えきれなかった私は、たった20~30年の出来事に「悔い」が残っています。
ただ、皆様も「梅」や「桜」の花が咲く度に、彼女の「熱い思い」を感じることができれば、
日本の四季(草花の命)に「おめでとう」ですね。

 

きもの淳彩庵ホームページ

https://junsaian.com/

 

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