石川県のきもの (1) 加賀友禅

石川県のきもの (1) 加賀友禅

加賀友禅は、京友禅と並び日本を代表する染め着物です。

 

500年程前、京友禅の創始者である宮崎友禅斎が、
加賀百万石の城下町(今の金沢市)で、古くから伝わる「お国染」に
糸目糊の技法を加えて生み出したといわれています。

 

 

京友禅との違いは、金箔や刺繍を使わず加賀友禅(臙脂、藍、黄土、草、紫)を
基本にしていた多色も染めの手描きを仕上げてあることです。

また、図柄は四季の草花を主体にして生け花のように
立体感を持たせた柄が中心です。

柄の葉の部分に「虫喰い葉(わくらば)」という小さな穴を黒墨で
描くことにより奥行きと深みを醸し出しています。
その上品で格調高い色合いと柄は加賀友禅ならではのものです。

 

筆者の知人女性で、20歳代に宮野勇造先生の
加賀友禅の訪問着を作られた方がみえます。
仕事柄(作家)、パーティーや表彰式など着物を着る機会が多く、
その訪問着も20年来、毎年着用してみえるとのことですが、
今なお、タンスから出すたびに新鮮さを感じ、
袖を通せば凛とした高貴な気持ちになれるとのこと、
海外からの列席者の多い会場でも、日本の着物の美しさを誇れるそうです。

加賀友禅は、まさに日本の文化といえますね。

 

淳彩庵では、有名作家の本加賀友禅訪問着、黒/色留袖を取り揃えております。
画像や写真では表せない微妙な色彩を現品で確認してみませんか?

~ 着物の里 散策 ~

「花嫁ののれん」をご存知ですが?
加賀地方の幕末から明治にかけての風習で、嫁入り当日花嫁さんは、
嫁入り先の仏間に掛けた大きな加賀染の「のれん」をくぐってお参りし、
それから式に出るのだそうです。

金沢の人気観光地 ひがし茶屋街中ほどにある「懐華楼」。


夜は料亭ですが、昼間は有料で見学できます。
その奥の一室に「花嫁のれん」は飾ってあります。

着物とは違う大胆な構図に思わず見とれてしまいます。
ひがし茶屋街は、格子の連なる風情ある街です。
着物で散策してみませんか?

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